
SIGMA DP2 Merrill F2.8 1/1250 ISO6400 (ISO20000相当)
先月SIGMA Photo ProにMonochrome Modeが追加されると発表されてから、アップデートを心待ちにしていたのですが、つい先日ダウンロードが開始されました。
ということで早速試してみました。
フォビオンの構造から考えるとモノクロモードはかなり高感度性能が上がると予測していたので、実際に試してみます。
とりあえず撮ってみたのがこれ。ISO6400に設定してさらに露出を-3にしています。シャッター速度は1/1250になりました。
これはもうどうにもならんですね。
フォビオンの高感度で色を出すのは難しいので、とりあえずモードはカラーのまま、ホワイトバランスでモノクロにしてみました。

画面全体に出ていた色ムラが、ホワイトバランスをモノクロにしても残ったままです。カラーの画像から彩度を抜いただけなので、カラーで出ていた色ムラは消えません。
普通ならこれで諦めるんですが、モノクロモードだとどうなるか、ちょっと試してみましょう。
色ムラは消えました。
けれど、暗部の情報はあまり変わっていません。
最初この写真を見た時「モノクロモードにしてもあんま高感度性能変わらんのかなあ?」とちょっとがっかりしました。
もうちょっといろいろ試してみようということで、カラーフィルターをいじってみます。そうすると、青にふるとノイズが消える事がわかりました。
青100%にすると、レンズの下部の暗部もしっかりデータが生きていたことがわかります。今まで見えていなかったレンズのEX SIGMAの文字もはっきり見えるようになりました。
以前にも記事に書いたように、フォビオンは一番上の層が青色です。カラーフィルターで青100%にすると、一番上の青の情報だけをモノクロの情報として利用するので、二層目、三層目で情報が記録されていなくても、輝度の再現は可能になるのでしょう。
ということで、やっぱりモノクロモードはすごかったです。
みなさんもぜひ高感度撮影を試してみて下さい。